
忘れてはいけないメインテナンス!
暖炉及び薪ストーブを使用していると、避けて通れないことがあります。
それは、煙突掃除です。
薪をはじめ燃料を燃やすと煤(スス)が発生します。煙突に煤(スス)が付着して溜まっていくと、煙突の内径が小さくなり煙の排出が悪くなるばかりではなく、私たち暖炉・ストーブのユーザーに致命的な不利益をもたらすことがあります。
それは、煙道内火災です。
煙道内火災が発生すると、それは発生した場所にとどまらず、煙道内を伝っていき、あるいは煙道から外に出てしまいます。そして、その燃えかたは爆発を起こしたかのように燃え上がることもあります。
外に出た炎は屋根に燃え移ることもあり、あるいは隣家にもその影響を与えてしまうこともあります。爆発的に燃え上がった煙道内火災の炎は、ときにはとてつもなく大きな威力を発揮して、煙突のトップ(煙の排出口)をも吹き飛ばしてしまうことがあります。
煙道内火災を起こした煙道は、内部で致命的なダメージを受けていることが多いようです。外部からは何事も無かったように見えることもありますが、ときにはそのまま使用できないほどにダメージを受けています。このような場合、すぐに煙突を取り替える必要があります。
煙道内火災が直接的に建物の延焼につながる場合もありますが、煙道内火災が発生したことに気がつかないまま済んでしまうこともあります。このようなケースが何度か続くと、煙道の周囲にダメージが溜まり、低い条件で火災が発生することになりかねません。
定期的な煙突掃除は、この煙道内火災を未然に防ぐ有効な手段です。
煙突掃除などのメインテナンスは、できれば定期的に行うようにして下さい。
ご自分で出来ない場合は、ご購入になった業者、取付業者、暖炉・ストーブのメーカーなどに連絡してご依頼下さい。
ダイオキシンと薪
~天然木材は低レベル~
昨今その毒性から環境上問題となっているダイオキシンは、性質の似た210種類の有機塩素化合物を総称した名称です。正確には75種類のポリ塩化ジベンゾ・パラダイオキシン(PCDD)と135種類のポリ塩化ジベンゾ・フラン(PCDF)です。ダイオキシンの基本構造は6ヶの炭素が正六角形に結合したベンゼン環を2つないし1つ酸素が橋渡しした形をしていますが、炭素と塩素が結合することでダイオキシンが生まれます。

特に、有機塩素系農薬、都市ゴミ焼却炉、産業廃棄物処理施設、学校・家庭の焼却炉、紙パルプ製造工場など多数が発生に関与しているとも言われております。
では、暖炉・ストーブに使われる薪はどうでしょうか?スイス連邦環境庁の調査によると家庭暖房(解放系、閉鎖系)用薪ストーブで、天然木材、チップボードを燃焼した場合PCDD/PCDFは低レベルで、防腐処理した建築廃材・電信柱・枕木など及び家庭用ゴミを混合して燃焼した場合、PCDD/PCDFは上昇する傾向にあります。
環境対策上の配慮をすれば、家庭用ゴミなどを混合した燃焼を避け、薪として天然木材のみを使用すればより安心ということです。
出典:「ダイオキシン類のはなし」酒井伸一著/日刊工業新聞社
|